お子さまが2歳になり言葉の世界がぐんと広がる今、英語に触れる最初のステップとして「2歳のお子さまに英語の本はどんなものがおすすめか」と考える保護者の方は多いのではないでしょうか。1歳や3歳といった成長の節目で英語の絵本を探す中で、特に2歳という時期は好奇心旺盛で、音やリズムに敏感な大切な時期です。そんなお子さまにぴったりの、2歳向けの英語の本のおすすめを知りたい。その思いは、お子さまの未来の可能性を広げたいという愛情の表れに他なりません。
この記事では、そんなあなたのための初めての英語の本選びを、失敗させないための全てを解説します。なぜ2歳が英語の絵本を始めるのに最適なのか、その理由から、発音が不安なパパママを助ける音声付きの絵本や、子どもが夢中になるタッチペン絵本の選び方まで。この記事を読み終える頃には、あなたは無数の選択肢の中から、お子さまが目を輝かせて夢中になる最高の一冊を見つけ出し、親子の楽しい英語時間の第一歩を踏み出しているはずです。
- 2歳が英語の本に触れるべき本当の理由と、その効果がわかる
- 年齢別(1歳・3歳)の選び方の違いと、2歳に最適な本の共通点がわかる
- 発音に自信がなくても安心!音声付きやタッチペン絵本のメリットを理解できる
- お子さまが夢中になる、後悔しないおすすめの英語絵本5選
元高校英語教師|留学経験(アメリカ)|教師と親、両方の視点から、お子さんが英語を好きになる「楽しい学び」のヒントを発信していきます。
2歳の好奇心を刺激する!初めての英語の本 選び方5つのポイント

- なぜ2歳?脳の発達と「音」としての英語
- 五感を刺激する!仕掛け絵本やボードブックが最適な理由
- 発音の不安を解消!「音声付き」や「タッチペン」の絶大な効果
- ストーリーよりも「リズム」と「繰り返し」を重視する
- 1歳・3歳との違いは?成長に合わせた本の選び方
1. なぜ2歳?脳の発達と「音」としての英語
2歳という年齢は、言語の天才とも呼ばれる特別な時期です。この時期の子どもの脳は、聞いた音をそのままスポンジのように吸収する能力が非常に高く、特に母国語にない音を聞き分ける力に優れています。日本語と英語では、使われる周波数やリズムが大きく異なりますが、2歳児はこれらを区別なく「音」としてインプットすることができます。この大切な時期に英語の絵本に触れることは、英語を勉強としてではなく、楽しい音やコミュニケーションのツールとして自然に受け入れるための最高の土台作りとなります。
おすすめの英語絵本を2歳から取り入れる最大のメリットは、英語特有の音やリズムに耳が慣れることです。まだ日本語の言語体系が確立しきっていないからこそ、抵抗なく英語の音を受け入れ、将来的に正しい発音を身につけやすくなります。この時期に大切なのは、単語の意味を無理に教え込むことではなく、親子の触れ合いの中で、英語の音声をたくさん聞かせる環境を作ってあげることです。
2. 五感を刺激する!仕掛け絵本やボードブックが最適な理由
2歳のお子さまは、好奇心の塊です。目で見たり耳で聞いたりするだけでなく、指で触ったり、時には口に入れたりしながら、全身で世界を学んでいます。そんな2歳児の特性に完璧にマッチするのが、仕掛け絵本や丈夫なボードブックです。ページをめくると動物が飛び出したり、フリップをめくると隠れていたものが見えたりする仕掛け絵本は、お子さまの興味を強く引きつけます。この「自分で触って動かす」という能動的な体験が、絵本への集中力を高め、英語への関心を自然に育みます。
また、2歳児はまだ力の加減が難しく、薄い紙のページはすぐに破ってしまいがちです。その点、厚紙で作られたボードブックなら、小さな手でもめくりやすく、少々乱暴に扱っても壊れにくいため、安心して渡すことができます。五感をフルに使って楽しむ体験こそが、2歳のお子さまにとって「英語の本は楽しいもの」というポジティブな原体験となり、この先の英語学習への意欲にも繋がっていくのです。
3. 発音の不安を解消!「音声付き」や「タッチペン」の絶大な効果
保護者の方からよく聞かれる悩みが「自分の英語の発音に自信がないので、読み聞かせをためらってしまう」というものです。その不安を完璧に解消してくれるのが、音声付きの英語絵本やタッチペン対応の本です。ボタンを押したりペンで触れたりするだけで、ネイティブスピーカーの正しい発音が流れるため、保護者の方の発音スキルに関わらず、お子さまは常に本物の英語に触れることができます。これは、2歳という耳の黄金期において計り知れないメリットです。
音声付きの英語絵本は、読み聞かせの代わりになるだけでなく、保護者の方自身の学び直しにも繋がります。お子さまと一緒に正しい発音を聞くことで、自然と英語の音に親しむことができます。また、子どもが自分で操作できるタッチペン絵本は、知的好奇心を刺激し、遊びの延長で語彙を増やすのに最適です。音声付きの教材は、英語教育のハードルをぐっと下げ、親子で楽しく取り組むための最強のサポーターとなってくれます。
4. ストーリーよりも「リズム」と「繰り返し」を重視する
2歳のお子さまに英語の絵本を選ぶ際、複雑なストーリーはまだ必要ありません。それよりも重視すべきなのが、読んでいて楽しくなるような「リズム」と、安心感を覚える「繰り返し」の表現です。2歳児は、言葉の意味よりもまず音の響きやリズムの心地よさに惹かれます。例えば「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?」のように、リズミカルな問いと答えが繰り返される絵本は、お子さまのお気に入りの定番となりやすいです。
同じフレーズや単語が何度も出てくることで、お子さまはその音を自然に記憶し、次第に「次はこう言うぞ」と予測できるようになります。この予測が当たると大きな喜びを感じ、それが絵本への愛着と自信に繋がります。歌の絵本も非常におすすめです。メロディーに乗せて英語を聞くことで、言葉がより記憶に残りやすくなります。意味を理解させようと焦らず、まずは親子で一緒に口ずさみ、英語の音のリズムを楽しむことを最優先にしましょう。
5. 1歳・3歳との違いは?成長に合わせた本の選び方
英語の絵本選びは、1歳、2歳、3歳と、お子さまの成長段階に合わせて変えていくことが重要です。1歳の時点では、まだ言葉よりも視覚や触覚からの刺激が中心です。そのため、カラフルで大きな絵が描かれたものや、布製で様々な手触りが楽しめる絵本がおすすめです。この時期は、英語を「聞かせる」というよりも「体験させる」ことが中心になります。
そして2歳になると、言葉への興味が爆発的に伸び始めます。この記事で解説してきたように、音やリズム、仕掛けといった要素が重要になります。3歳になると、さらに認知能力が発達し、簡単なストーリーを理解できるようになります。好きなキャラクターが登場する絵本や、あいさつや日常の簡単なやり取りが描かれた、少し物語性のあるものへとステップアップしていくと良いでしょう。2歳は、1歳の感覚的な楽しみから3歳の知的な理解へと繋がる、非常に重要な「橋渡し」の時期なのです。
【2025年版】2歳が夢中になる!おすすめ英語の本・絵本5選

- 【世界中で愛される定番】The Very Hungry Caterpillar (Board Book)
- 【歌とリズムの魔法】おやこでうたおう! Super Simple Songs CDつき えほん
- 【五感を刺激する仕掛け】Dear Zoo (A Lift-the-Flap Book)
- 【長く使える投資】音の出るペン付き アルクの2000語えいご絵じてん 【新装版】
- 【音で楽しむ物語】Goomies えいごのうた CDつき えほん
1. 【世界中で愛される定番】The Very Hungry Caterpillar (Board Book)
もし、あなたが2歳のお子さまのための最初の英語の絵本として、たった一冊だけを選ぶとしたら、この「はらぺこあおむし」の原書ボードブック以上にふさわしいものはありません。エリック・カール氏が描く鮮やかで美しい色彩は、理屈抜きで子どもの心を鷲掴みにします。カラフルな食べ物、数、そして曜日の名前が、リズミカルな文章と共に自然に登場し、英語学習の第一歩として完璧に設計されています。
このボードブック版の最大の魅力は、その丈夫さと、ページに開けられた穴の仕掛けです。2歳のお子さまが小さな指で穴をたどり、あおむしが食べた跡を追体験することで、物語への没入感は最高潮に達します。シンプルな英語が心地よく繰り返されるため、読み聞かせをする保護者の方の負担も少なく、すぐに親子でお気に入りのフレーズを口ずさむようになるでしょう。これは単なる絵本ではなく、世代を超えて愛され続ける、親子のコミュニケーションを育むための最高のツールです。
2. 【歌とリズムの魔法】おやこでうたおう! Super Simple Songs CDつき えほん
2歳のお子さまの英語教育において「歌」の力は絶大です。その中でも、世界中の子どもたちが夢中になるSuper Simple Songsの楽曲は、まさに魔法のような効果を発揮します。このCD付き絵本は、その人気曲を、可愛らしいイラストと共に楽しめるようにした決定版です。Twinkle Twinkle Little StarやBINGOなど、誰もが知る歌が、子どもにとって本当に歌いやすいシンプルでゆったりとしたテンポで収録されています。
付属のCDをかけ流すだけで、家の中が楽しい英語の空間に早変わり。お子さまは、絵本を眺めながら自然に体を動かし、メロディーと一緒に英語のフレーズを口ずさみ始めます。2歳という音に敏感な時期に、これほど楽しく、効果的に英語のリズムをインプットできる教材は他にありません。発音に自信がない保護者の方も、CDが完璧にサポートしてくれます。親子で一緒に歌って踊る、その幸せな時間が、お子さまの一生の財産となるはずです。
3. 【五感を刺激する仕掛け】Dear Zoo (A Lift-the-Flap Book)
動物園から送られてくる動物は、一体なんだろう?2歳のお子さまの好奇心を、これ以上ないほどかき立てる仕掛け絵本の超ベストセラー、それがDear Zooです。この絵本は「めくる」というシンプルな仕掛けが、お子さまを夢中にさせます。ケージや箱の形をしたフリップを自分の手でめくると、中から様々な動物が現れます。この「自分で発見する喜び」が、お子さまの主体性を育み、ページをめくる手を止めさせません。
登場する英語は非常にシンプルで、So I sent him back.(だから送り返した)というフレーズが心地よく繰り返されます。Too big!(大きすぎる!)、Too fierce!(凶暴すぎる!)といった、動物の特徴を表す簡単な形容詞も、絵と仕掛けが連動することで直感的に理解できます。丈夫なボードブックなので、2歳のお子さまが何度でも繰り返し遊べるのも嬉しいポイント。読み聞かせが、親子の楽しい当てっこゲームの時間へと変わる、魔法の一冊です。
4. 【長く使える投資】音の出るペン付き アルクの2000語えいご絵じてん 【新装版】
2歳のお子さまに与えるなら、一時期しか使えないものよりも、成長しても長く愛用できるものを選びたい。そんな賢明なあなたに、このアルクのタッチペン付き絵じてんは、最高の投資となることをお約束します。この絵じてんの魅力は、その圧倒的な情報量と、子どもの探求心を刺激する「音」のギミックです。イラストをペンでタッチするだけで、ネイティブスピーカーの正しい発音が瞬時に流れます。
2歳の時点では、動物や乗り物など、お子さまが興味を持つページを一緒にタッチして、音と絵が繋がる楽しさを体験させてあげるのが良いでしょう。そして3歳、4歳と成長するにつれ、あいさつや日常会話のフレーズに興味が移っていきます。さらに小学生になれば、クイズ機能や英検5級レベルの単語まで、自ら学ぶための教材として活躍し続けます。お子さまの「知りたい」という気持ちが芽生えたその瞬間を逃さず、正しい音で応えてくれるこの絵じてんは、お子さまの知的好奇心を未来へと導く、最強の家庭教師となるでしょう。
5. 【音で楽しむ物語】Goomies えいごのうた CDつき えほん
2歳のお子さまに、まず英語の楽しさを伝えたいなら、Goomiesの可愛らしいキャラクターたちの力を借りるのが一番の近道です。このCD付き絵本は、大人気の子ども向け英語教育DVDシリーズGoomiesの世界観を、そのまま絵本にしたものです。マシュマロのMooとグミのTinoが繰り広げる、カラフルで愛嬌たっぷりの世界に、お子さまは一瞬で引き込まれるでしょう。
付属のCDには、DVDでおなじみの人気曲や、絵本のストーリーに連動した歌が収録されています。CDの音声に合わせて絵本をめくるだけで、まるでアニメを見ているかのように、楽しい英語の時間が流れます。2歳のお子さまが理解しやすい、日常のシンプルなフレーズや単語が、楽しいメロディーと共に自然と耳に残ります。発音に自信がない保護者の方でも、CDを再生するだけで、質の高い英語の読み聞かせが実現。お子さまが英語を大好きになる、その「最初の一歩」として、これ以上ないほどおすすめの一冊です。
まとめ:2歳からの英語の本は「楽しい体験」こそが最高のスタート
2歳のお子さまのための英語の本選び。その探求の答えは、決して難しいものではありません。大切なのは、お子さまが「楽しい」と感じる体験を、親子で共有することです。この記事では、2歳という脳の黄金期に最適な本の選び方から、発音の不安を解消する音声付きの教材、そしてお子さまが夢中になる具体的なおすすめの絵本までを解説してきました。どの本を選ぶかはもちろん重要ですが、それ以上に大切なのは、その本を使ってどう触れ合うかです。
まずは、お子さまが興味を示しそうな一冊を選んでみてください。それが仕掛け絵本でも、歌の絵本でも構いません。そして、保護者の方自身が、英語の発音や意味を気にしすぎるのではなく、お子さまと一緒に音のリズムやカラフルな絵を楽しんでください。その笑顔と楽しい時間の記憶こそが、お子さまにとって英語が「勉強」ではなく「大好きな遊び」になるための、最も重要で、かけがえのない土台となります。この記事が、あなたの親子の素晴らしい英語時間の始まりとなれば幸いです。